今回の『伊豆大島御神火ライド』は、雨で開催が1時間遅れました。
ライド終盤にもスコールのような雨。
後夜祭でもざーっと降る通り雨が幾度かありました。
それでも、通り雨で澄み、すぐにからっとした海風が吹いてウエアを乾かしてくれる。
ずぶ濡れ→完全乾燥を2セット繰り返しました。
それも、今となっては意外なことに、結構わくわくして、楽しかった思い出となっています。
私たちが楽しんでいるロードバイクでのライドは、自然の中を体一つで走ります。
見上げればいつも空。
春は空気の温まっていくさまを感じながら、穏やかな空を見上げ、
夏は雲一つない空に子どもの頃のようなわくわく感と、日焼けと熱中症の恐怖に挟まれつつ、太陽から逃げられる木陰を探してみたり、じりじりと日焼けしたり。
秋は天高く、少しひんやりした空気を感じながら進み、
冬はどんよりとした曇りの日々の中にある晴れ間に喜びを感じます。
いつも空と一緒。いつも自然と一緒。
夜明け前も、午前中も、午後も、夕暮れも、真夜中も。
ロードバイクはいつも私たちに季節と時間を景色で教えてくれます。
でも、残念なことにロードバイクは雨には弱く。雨だと落車やトラブルのリスクも高く。我々もなかなか完全防水という訳にもいかず、ずぶ濡れになります。
結果、ロードバイク乗りにとって、雨は残念な天気、できれば避けたい天気です。
でも、雨があるから晴れ間がある。
雨が降るから、木々が潤い、森が豊かになる。
つい足を止めたくなる景色が生まれる。
山は雲をかぶることが多いのも自然の摂理。
自転車乗りとしては正直、雨を歓迎はできないけれど、それでも、雨が降るから、この自然の豊かさがあり、それによって人の暮らしがあり、
私たちの走る喜びと、自然の豊かさ、人の暮らしは切り離せないものなのだ、と、今回の旅で感じました。
空が綺麗だ。景色が綺麗だ。
語彙が足りなくてもどかしい。
それでも、大島は綺麗で魅力的なところでした。もちろん、自然の洗礼も含めて。
因みに、今回のスコールのような雨は大島では日常茶飯事、ということではなく、台風が通過していたからとのこと。
来年も御神火ライド、走りたいな。同じ伊豆大島を、また、来年しか見られない空を見たい。そう思います。