恒例の(?)裏話&雑感。
連載も第5回となりました。
今回お邪魔したのは『AMBCO』さん。またしても読めません。「アンビコ」と読みます。
歴史は長く、初期のエピソードも興味深かったのですが、現在のスタイルもとても素敵だなと思いました。
私は記事でも紹介した琉生君の後ろを走ったのですが、小学3年生の彼は背格好もまだまだ小さく、そもそも自転車に乗れるようになって数年。そんな琉生君が大人の集団走行についていこうとフラットペダルを一生懸命踏んで、子ども用自転車の小さいタイヤを転がして走る姿はなんとも微笑ましく、可愛らしいものでした。
小学5年生の武尊君はまだお母さんの肩先ほどの背丈ながらスピードは大人顔負け。あっという間に私の視界からはいなくなりました。
今、日本国内で、小学生の子が参加できるチームがどれだけあるでしょう。
私が知っている範囲では、小学生の子がスポーツとして自転車を始められるのは親御さんがすでにロードバイクを所有していて、時間とお金をさいて環境をつくり、親子2人でライドをし、ある程度走れるようになったら地元のホビーチームに参加する、という流れがほとんどです。
AMBCOは中学生までは保護者同伴が原則ながら、まだまだゆっくり走行な琉生君や伸び盛りな武尊君が大人と一緒に走り、楽しむ姿がありました。
ライドの後はハエたたきを使った自転車鬼ごっこや一本橋(公園の許可は取得済み)。
彼らはここで伸び伸びと走ることで自転車の楽しさを知り、技能を向上させ、自転車をより好きになっていくことでしょう。
これらの環境は、子どもだけでなく、自転車を楽しみたい全ての大人にとっても安心して集団走行を学び、自転車の楽しさを知る貴重なものだと思います。
これは、AMBCOメンバーの中に県のサイクリング協会の指導者認定者の方が多くいらっしゃり、自分たちの楽しみだけでなく、文化としての自転車のあるべき環境を考えていらっしゃるから成り立っているものだと感じました。
日本は欧州圏とくらべ、まだまだ自転車文化は未熟です。
特に、自転車を始めたばかりの子ども・大人が安心して参加し、集団走行を学べる環境は限られています。
そんな中で、AMBCOは、これから自転車文化を花開かせていく中で必要な姿を見せてくれたように感じました。
さいたま市近辺のサイクリストの方、お子さんとグループで走りたい方はぜひAMBCOへ。そして、他の地域にお住いの方は、チームライドのひとつの形としてご参照いただければ幸いです。
私の連載では「ショップのお客さん限定、などの制限がないチーム(条件がある場合は記事に記載しています)」かつ「新規加入を受け入れているチーム」を紹介しております。今まで紹介させていただいたチームを含め、興味をもったらぜひ連絡をしてみてください。
最後になりましたが、AMBCOの皆さま、取材のご協力ありがとうございました。
大宅の連載はまだ続きます。