気温が上がり、半袖ウエアで走り回るのが心地よい季節になりました。日中はそれでも暑いくらいの気温。涼しさを求めて木陰の多い山や峠に行く人も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな季節におすすめの「ウインドベスト」の話。多くの人は「こんなに暑いのに何言ってるの?」と思うかもしれません。でも、この記事を読んで夏の山岳ライドが快適に過ごせるようになる人がきっといるはず。
先日、いつもお世話になっているI盛先輩方と東秩父を走ってきました。明け方はちょっとひんやり。薄手のウインドブレーカーと比較し、今回はベストを持っていくことを選択しました。この季節の気温であれば「腕が寒い」ということはありません。
最初は緩いアップダウン。それほど標高は無いのでベストはお守り代わりにバックポケットへ。これが大失敗。激痛かつ悶絶です。どこが激痛かというと「胃」です…。
共感してくれる仲間が少ないので多分マイノリティなんですが、気温が高くない時に薄手の服装で走っていると、おなかがすごく冷たくなることがあります。私の場合、内臓が冷えて、真っ先に胃が痛くなります。ペダルを回すどころではありません(気合いで回しますが…)。走る前に冷たいものをとらない、などの対策はしているのですが、これはもう体質かと。とりあえず、私の弱点であり、富士ヒルの試走でも3合目より上だと走っているのに冷えで胃が痛くなったので当日はベストを着用しました。
とにかく、冷えるのが苦手です。でも、それなりに気温が上がれば当然暑いし、アウターは邪魔です。冷えが怖いのは胴体だけなので、ベストがベスト(1回目)。
私が今シーズン愛用しているのは、Kapelmuurのウインドベスト 千鳥フリクション ピンクです。
因みに身長は161cm、着用しているベストのサイズはXSサイズです。XSサイズはこのピンクのみです。もしレースやロングライドで着用することがあるのであれば、空気抵抗の面からもある程度フィットしたサイズが良いと思います。普段のライド使いなら多少余裕があるサイズを選ぶと秋冬にも羽織れます。私の場合、富士ヒルに着たかったので、肩とおなか周りに余裕が出来るSではなく、タイトに着られるXSにしました。タイトなサイズを選んだので、立っていたり下ったりするときには問題ないのですが、前傾で腹圧をかけてペダリングをするとややきついです。トルクをかけて体が熱くなってきたらファスナーを開けるので問題なしです。
ベスト愛用歴は長く、左が今シーズン愛用中のKapelmuur製品、右はチームジャージのベストです。こちらはWAVEONEのオーダージャージシステムのものです。サイズはSサイズ(大分前なので、今はサイズの型が違うかもしれません)。真冬には防風ではないロング丈のチームジャージの上に重ねて使用しています。全部が防風だと暑いときにはベストがベスト(2回目)。
両方とも背中にベンチレーションがあります。
このファスナーのタブと、ファスナーの粗さがポイントです。山岳ライドをしていると、アップダウンが頻回にあり、いちいち着脱するのは面倒です。走りながら開けたり閉めたりしたい。そういう時、つまみやすい大き目のタブと、外れたり周りの生地をかんだりしづらい粗めのファスナーは快適です。短い上りでは足をついて脱がなくても、走りながら全開にすれば半袖だけの状態とほぼ同じくらい風が通ります。袖付きのウインドブレーカーでは暑くてそうはいきません。やはりベストがべ…(3回目)。
個人的には夏の柳沢峠が好きなのですが、夏とはいえ標高が高く、木陰の多い長い下りはやはり冷えるので、私はベストを持っていきます。ベストを持っていけば途中の「はまやらわ」で何の不安も無く美味しい「名水わらび餅」が楽しめます(*´ω`*)
山の上といえば、名水を使ったスイーツや牧場のソフトクリームが大定番です。冷たいものを食べたり、汗冷えを恐れる状態だと、せっかくの山を上った後の楽しみが半減するかもしれません。秩父高原牧場、赤城山ゴール地点。あの坂を上った後はソフトクリームを食べたい!でも冷えたくない!そんな方にはベストが…(4回目)。
夏の下山アイテムに「ベスト」を取り入れると、よりライドが快適になるかもしれません(*'ω'*)♪
↓今年発売されたKapelmuurのベストは背中がメッシュ仕様で、快適かつかっこいいです。