「ヒルクライム」と切っても切れないのが「軽量化」。
機材やウエア、自分自身の重量が軽くなれば楽に上れるのがヒルクライム。「少しでも軽くしたい」、こだわる程度の差こそあれ、初心者からトップクライマーまで誰しも一度は考え、多くの人は重さを気にし、軽量化に勤しみます。
ある程度機材の軽量化が進むと、そこから先は数十グラム軽くするために数万円…なんていう話もザラにあります。今回はコスパ抜群の軽量アイテムをご紹介します。
ELITE(エリート)の超軽量ボトル『FLY(フライ)』です。
こちらはFLYのカペルミュール仕様です。FLYは昨年あたりから一気に出てきたボトルで、海外の人気チームボトルを目にしたことがある方も多いのではないかと思います。
ハルヒルからFLYのボトルを使い始めたので特徴をご紹介します。
長所①軽い
軽いです。550mlで54g。有名どころのキャメルバッグは約600mlで113g。特性が違うボトルとはいえ、重量的には半分です。
長所②高さがあまりない
ざっくり測って高さは19cmです。フレームサイズが小さい方は大きめのボトルだと取りづらかったり、ダブルボトルが装備できなかったりします。「FLYならいける」という方もいるかもしれません。
長所③柔らかい
自転車に乗りながら飲む場合、ボトルを手で押し、中身を出します(運動しながら吸い込むとむせます)。ボトルの素材と薄さのため柔らかく、女性でも軽々給水することができます。
長所④安い
機能が沢山ついているボトルは結構いいお値段なのですが、FLYはお値段が良心的です。チームボトルは1000円弱。カペルミュールモデルも1500円弱です。ボトルは消耗品なので、気兼ねなく買い換えられる値段なのは嬉しいですね。
長所⑤ボトル口から出てくる水量が多い
パッキンなどがないので、飲み口を持ち上げボトルを押すと中身が「ドバッ」っと出てきます。個人的にはヒルクライム中に重宝します。給水中は息ができないので短時間にある程度の水分が出てきてくれる方が助かります。
長所⑥洗いやすい
ボトルを洗う時、一番気になるのが飲み口です。いくら洗剤を通してすすいでいても、手やブラシが通らないボトルは衛生的にちょっと不安です。キャメルバックの飲み口も分解できるのですが、かなり面倒です。しかし!FLYは!!
簡単に取れます。素晴らしい。
ブラシが届かないところも無く、全てを洗浄することができます。これはとても安心。
しかし、これだけ「軽量化」に特化しているので当然短所もあります。
短所①保冷機能はゼロ
これだけ軽量化に特化したら当然の結果だと思いますが、ロングライド好きの方には厳しいのかもしれません。でも、他のボトルでもぬるくなりますよね。。
短所②飲み口を開けっ放しにはできない
飲み口の構造上、水量が多いときに飲み口を空けておくと揺れたときなどに中身がこぼれます。飲むときは必ず「飲み口を持ち上げる、飲む、飲み口を下げる」の3ステップになるので「押すと出てくる」1ステップのキャメルバッグに慣れている方は不便に感じるかもしれません。
短所③水量の調節に慣れが必要
私は水量の多さが魅力だと思いましたが「ボトルを押した分」ではなく「ボトルを傾け、押した分」の水量が出てくるので、飲みなれないうちはびっくりするかもしれません。また、飲み口は持ち上げた際に、そこで固定されるようなひっかかりがなく、摩擦もあまりかかっていません(個体差があるかもしれません)。最大まで持ち上げてから飲まないと飲み口の開きが中途半端に閉じてしまい、中身が出てきません。
書き出してみましたが、短所はそれほど問題には感じませんでした。コツは「歯で開けて歯で閉めること」でしょうか。この飲み口は固くないので、簡単に開閉できます。歯にも優しいです。
ということで、すっかり気に入りました。今年のヒルクライムレースで活躍してもらいます!Kapelmuurボトルは、店頭での販売もあります。Kapelmuurウエアとのトータルコーディネートもいいですね(*´ω`*)
ボトルの底にピンクのカビが見えたら交換マストです。けちっているとおなかを壊します…。ボトルは安いし消耗品ですので今シーズン用に複数まとめ買いがおすすめです。
キャメルバックは根強い人気。FLYは750mlもあります。