おおやようこの自転車とヨガと子育てと

自転車に乗ることが好きで、自転車にまつわる仕事をしているサイクリストヨガ講師の大宅陽子のブログです。自転車、子育て、暮らしにまつわることを書いています。

知識は人に伝えてなんぼ。

「ヨガ」をどの切り口で説明するか考え、ヨガのティーチャートレーニングを受けたときの教科書を引っ張り出してみた。ヨガ哲学のページの表紙には、自筆で「知識は人に教えてなんぼ」と書いてあった。先生が仰ったのだろう。今、自分に必要な言葉と出会えたなと思い、反芻した。

知識を得るにはそれなりの費用や時間がかかり、それ相応の苦労や努力も必要だ。そうやって得た知識を人に伝えることを出し惜しむのは自然なことだ。もちろん、知識は財産であり、収益に直結することも多い。むやみに公開すればよいわけではないと思う。

私はレッスンでヨガやそれに付随する知識を出し惜しんだことは無いが、人と話していて出し惜しむ気持ちをもったことはある。でも、出し惜しんで何になるというのか。そもそも、私の知識は私の中にあるだけでは外から見たら無いのと同じであり、価値を生まない。人の目に触れて誰かの役に立つことで、その知識に意味が生まれ価値が生まれる。自分自身にとっても、一人で使っていた知識が外の空気に触れ、反応を見せることで新たに得られることがある。知識は出さなければ埃をかぶっていく。

伝えることは学ぶこと。伝えることで自身の曖昧さや補っていくべき知識が明確になる。自分を越えていくには挑戦していく以外に道はなし。

知識は人に伝えてなんぼ。私の知識を受け取ってくださる方への感謝の気持ちも忘れずにいたいと思う。