おおやようこの自転車×ヨガ

ロードバイク乗りでヨガインストラクターの大宅陽子のブログです。

【荒サイ用語辞典】吉見のさくら堤と、2月に思うこと

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ホンダエアポートから10分くらい北上すると、段々と景色が開け、左右に田畑が広がります。その真ん中を切り拓くように土手があり、その上にサイクリングコースが続いています。

平日の昼間であれば、ここはどこだっけと思うくらいどこまでも広がる空間。ただただ真っすぐに伸びる、少し色あせた舗装路の上をロードバイクでゆったりと進んでいきます。胸いっぱいに息を吸って、膨らんだ体を起こして、伸びをして。ふぅーっと息を吐いて。

そこから土手を降り、少し進むと吉見の桜堤にたどり着きます。桜堤の真ん中をサイクリングコースが伸びています。2月の今は葉も無く、だだ枝が空に向けて伸びています。でも、私はこの時期に一人でここを走り、桜の枝のアーチをくぐるのが好きです。

桜の染め物をご覧になったことがあるでしょうか。濃くはっきりとした薄紅色で、春先に舞う桜の花びらより鮮やかな色をしています。小さい頃に桜で染めた布を使った小物を貰い「花びらの色は薄くても、集めれば濃い色になるのだろうか」と不思議に思いました。中学生の頃に国語の授業で、桜の染め物は花びらではなく幹や枝の皮を使って色を煮出すこと、開花前の桜は、木全体があの鮮やかな色を生み出そうと中から強く濃く染まっていくのだということを知りました。

今でも春になる前はそのことを思い出します。今、積み重ねていること、強く思っていることがあれば、それらが自身の内面を強く濃く染め上げ、春には目に見える形になる。いつもその思いが私の心を桜色に染めてくれます。

よく見れば桜の幹が紅く染まっているように、枝の先に固い蕾をつけているように。春には目に見える姿にするために、毎日を積み重ねていけたらいいなと思います。

昨日は、この緩やかに続く長い桜のアーチをくぐりながらそんなことを考えていました。

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