おおやようこの自転車×ヨガ

ロードバイク乗りでヨガインストラクターの大宅陽子のブログです。

スポーツをする人にとっての「交感神経」と「副交感神経」の話

昨日の続きです。

交感神経が優位になっているとだめなの?交感神経副交感神経のバランスの理想は?つまりどうしたらいいの?というお話。スポーツドクターの先生から伺ったこと、私が本で調べたことを中心にまとめていきます。

皆さんの脳の中に視床下部というところがあります。この視床下部はストレスをキャッチし、自律神経(交感神経と副交感神経)を調節しています。ストレスとは、心で感じる物事だけでなく、体が感じることも含まれます。例えば寒い、暑い、眩しいといったこともストレスです。それに対して体が勝手に鳥肌を立てたり、汗をかいたり、瞳孔を小さくしたりしています。これも交感神経が刺激されている状態です。現代人はこの環境的ストレスに加えて、感情的ストレスもとても多く、常に交感神経が優位な状態が続いている人が多いと言われています。

では、自転車のトレーニングは?アドレナリンが出ている状態、これは交感神経が優位な状態です。つまり、戦闘状態。血管が収縮し、鼓動が早まり、血圧が上がります。これは、トレーニングやレースでは必要な状態です。むしろリラックスして筋肉が弛緩していたらパワーが出ません。

じゃあ、常に交感神経優位でいいじゃない。仕事も練習もはかどるし。と思うのですが、そうはいきません。

交感神経が優位な時、心臓・血管系の動きが活発になります。対して、消化器系の動きは抑えられている状態です。でも、消化器系って大切です。栄養を吸収し、体の回復を促すには消化器系の働きは必須です。そして、交感神経の意優位な状態が続くと、いずれ交感神経・副交感神経共に働きが悪くなり、自律神経失調状態になる可能性があります。燃え尽き状態や、鬱状態になることもあります。

つまり、日常生活の中でできることとして、交感神経を必要以上に上げた状態を続けないこと、副交感神経を優位にするよう心がけることが大切です。

交感神経を上げる要因の一つ、環境的ストレス(温度や光)は現代では逃げづらいと言われています。しかし、感情的ストレスは同じ経験をしていても人によって受け止め方が違います。例えば花火を近くで見たとき、「楽しい」「綺麗」「怖い」、どう感じるかは人それぞれです。狭い通路を急いで歩いている時に目の前にゆっくり歩く人がいたとして、イライラするのか、スマートに迂回したり優しい気持ちで歩調を合わせるのか。こういった物事をストレスに感じないのは自分自身で磨くことのできる大切な才能です。ストレスを回避したり、自分にとってストレスと感じないよう日々を過ごすのは実は体の回復にとっても、とても効果的だということなのです。

副交感神経を優位にするには、環境や頭の中を安心安全でリラックスした状態にしていくのが効果的です。「リラックスするとトイレに行きたくなる」という方もいらっしゃると思います。まさに副交感神経優位になり、消化器系が動き出した証拠でもあります。

また、サイクリスト(特に競技者)がトレーニングやレースに臨むにあたって大切なのは「交感神経を下げること」ではなく、「交感神経と共に副交感神経を上げていくこと」だと言われています。以前は交感神経と副交感神経は全体量が決まっていてその中のバランスだと言われていましたが、現在は両方優位にできることが分かってきています。交感神経優位は当然で、副交感神経をどこまで優位にできるか。これが平常心を保ったり緊張をコントロールすることに繋がります。

では、それをサイクリストヨガのレッスンでどうやって身につけていくのか。それは次回。