おおやようこの自転車とヨガと子育てと

自転車に乗ることが好きで、自転車にまつわる仕事をしているサイクリストヨガ講師の大宅陽子のブログです。自転車、子育て、暮らしにまつわることを書いています。

肩の力を抜いてくれる人

深い呼吸が出来ない方へ向けた記事を書きましたが、これは2年半前の自分自身のことでもあります。

近所のスタジオでヨガのレッスンを受けていたとき、ポーズはまあまあ心地良いのですが、呼吸に意識を向ける時間が苦痛で仕方ありませんでした。だって、そんなに息が入らない。苦しい、辛い、どうしていいか分からない。「気持ちよく吸って~」って、吸えないんだよ。吐けないの。「気持ちよく」という指示に苛立つくらい私は深い呼吸ができませんでした。そして、腰痛を改善して自転車に乗りたいのに腰がほとんど緩まないことにもどかしさを感じていました。(今考えれば、レッスンが自分と合っていなかったし、そもそもヨガで何ができるのか全く知らなかったなと思います)

それまで自分の身体能力に漠然とした自信があったのに、ヨガは上手くできない。腰に効きそうな感じはあるがどうしたらよいのかいまいち理解できない。特に呼吸はよくわからない。ストレッチと何が違うの?という思いもありました。

私がヨガのティーチャートレーニングでお世話になった先生は、ソフラ先生。日本人なのですが、ソフラ先生。凄く美人です。そして、今でもふと会いたくなる温かいエネルギーに溢れている先生です。

私は小学校の教諭(学級担任)として勤めていたので、ティーチャートレーニングは土日と平日の夜に受講していました。土日に講義やレッスンを受けるので、休みはほぼ無し。日程が合わないと平日の夜に新宿の校舎に通うこともありました。一番遅い講義は19時からで、職場を18時に出ないと間に合いません。半数以上の先生方が仕事をしている中、そそくさと退勤し、駅まで駆けていました。そんな生活を8か月続けました。大好きな自転車にはほとんど乗らず、乗れず。それこそ、肩や背中がバキバキに張ってしまうような生活でした。続けられたのはほとんどの講義をソフラ先生から受けることができたからだったと思います。

いつも気持ちよさそうに呼吸をしていて、私が苦手なポーズになると「呼吸~♪」と満面の笑みで声をかけてくださるソフラ先生。ソフラ先生といると自然と肩の力が抜けていました。

私がインストラクターになってから初めてお会いした時、ソフラ先生は私の肩に優しく両手を置いてくださいました。気負っていたり疲れてくるといつも肩が上がってしまう私。今は自分で肩が上がっていることに気づいたとき、ふとソフラ先生を思い出しながら肩の力を緩めています。そして、私もいつかソフラ先生のようになれるだろうか、なれたらいいな、と思います。

肩の力を抜いてくれる何かがあるのはとても大切なことだと思っています。一緒にいて心地よい人だったり、心休まる場所だったり、心許せる何かだったり。それが快適に自転車に乗ることと結びついていくんです、実は。まずは意識して見つけて、それを大切にしていくのが良いんじゃないかな、と思います。